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【令和7年年末調整】基礎控除の見直しで“手取りが変わる”?
年末調整
【令和7年年末調整】基礎控除の見直しで“手取りが変わる”?
経営者が今から知っておきたいポイント
令和7年分の年末調整では、所得税の「基礎控除」が大きく見直されます。
これまでの基礎控除は 全国一律48万円。(合計所得が2,400万円以下の方に限定してお話します)
とてもシンプルな制度でしたが、今後は人によって控除額が違ってくる仕組みに変わります。
■ 基礎控除とは?
簡単に言えば、
ここまでは税金かけませんよ、という最低限の生活に必要な部分です。
この控除額が大きいほど、手取りが増えます。
つまり基礎控除の変更は、従業員の税金と手取りに直接関係するんです。
■ 令和7年からどう変わる?
従業員ごとに控除額が違う「段階制」に変わります。
イメージとしては、
・所得が少ない人 → 手取りが少し増える
そんな変化が出てきます。
■ よくある誤解
給与は変わっていないのに手取りが増えた=間違い?
こう思われやすいのですが、
制度が変わっただけで 給与計算は正しいケースがほとんどです。
経営者側としては誤解を防ぐために、
「制度上の変更です」としっかり伝えておくのが大切です。
■ 実務面で大切なこと(経営者目線)
1️⃣ 給与ソフトの設定が正しいか確認
2️⃣ 年末調整書類(基礎控除申告書)の誤記注意
3️⃣ 副業がある従業員の所得判定に注意
特に副業が一般化している今、
「うちでは給与少ないのに控除が少ないのはなぜ?」
といった相談が増えてくる可能性があります。
■ 社内アナウンスの一例
税制改正により、年末調整で税額が変わる場合があります。
給与額が変わっていなくても、手取りが増減することがありますので、
ご不明点は遠慮なくご相談ください。
このひとことがあるだけで、社内の混乱がぐっと減ります。
■ まとめ
✔ 基礎控除は手取りに影響する大事な制度
✔ 令和7年から「従業員ごとに金額が変わる」
✔ 早めの準備と説明で信頼を守ることができる
税金の話は「なんとなく不安」がつきもの。
だからこそ、会社や税理士がやわらかくサポートしていけると安心ですね。